こどもの整形外科の症例一覧

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斜頸

斜頸とは

普段から首が傾いている病態です。

原因によって分類されます。


症状

先天性筋性斜頸

筋肉の拘縮で発症する斜頸で、斜頸の中で最も頻度が高いです。

典型的な例は、患側と反対側に顔を向け、同側に頚が傾く形です。

1才半までに8~9割は自然治癒が見込まれます。

骨性斜頸

生まれつき頚・胸椎の骨格異常によって首が傾きます。

炎症性斜頸

中耳炎や扁桃炎などの炎症後に 第1、2頚椎の並びに異常が生じ首が傾きます。

傾いたまま固定してしまう可能性がある為、早期整形外科受診が必要です。

眼性斜頸

眼球運動をつかさどる筋肉の異常で首が傾きます。

生後6ヶ月以後に気づくことがが多い。

何かを注視すると首の傾きが大きくなります。

検査

  • レントゲン

治療

  • 頸椎カラーキーパー固定 など病態に応じて治療を行います

環軸回旋位固定

環軸回旋位固定とは

第1・2頸椎(環椎、軸椎)のすきまに左右差がある病態です。

症状

首が回らないという症状で受診されます

検査

  • レントゲン

治療

  • 頸椎カラーキーパー固定
  • 入院頸椎持続牽引

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは

椎間板が突出し神経を圧迫する病態です。

稀に成長期に発症することもあります。

疼痛により動作困難になることがあります。

悪い姿勢で作業や喫煙がヘルニアの原因になることもあります。




症状

  • 腰や臀部(お尻)から下肢にかけての痛みやしびれ(症例により足に力が入りにくくなります)
  • 排尿障害を伴う症例も報告されています

検査

  • レントゲン
  • MRI

治療

  • 運動器リハビリテーション
  • 投薬
  • コルセット
  • 神経ブロック注射
  • 手術

野球肩

野球肩とは

肩を大きく振る繰返し動作で肩関節や周囲の腱・筋肉・骨が損傷するスポーツ障害です。

過度な投球、柔軟性不足、肩関節周囲の筋力不足、不適切なフォームなど様々な原因があります。

痛みの出現のパターンにより損傷部位が異なる為、病名が細分化されます。

症状

インピンジメント症候群

靭帯などが挟まれて炎症による痛みが肩関節周囲に出現します。

挙上時に70度から120度くらいで疼痛やひっかかりを感じ、挙上困難になります。

野球のほかにテニスなどのラケット競技でもみられます。

リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)

過度の投球動作を繰り返すことによって成長線が傷つき疼痛が肩関節周囲に出現します。

投球時、投球後、肩を捻る動作で疼痛を感じます。

ラケットを使う競技や転倒などの外傷によっても起こることがあります。

ルーズショルダー(動揺肩、動揺性肩関節症)

肩関節が緩く、一般的な可動範囲以上に関節が動き靭帯などが傷つき肩関節周囲の疼痛が出現します。

肩を使う運動をした時の疼痛、投球時には肩が抜けるように感じることがあります。

バレーボールのサーブやスパイク、やり投げなどでも発症することがあります。

肩上神経損傷(けんじょうしんけいそんしょう)

投球動作のフォロースルー時に抹消神経が引っ張られる・圧迫されることにより発症します。

肩の後ろの放散痛と肩全体の疲労感の症状があります。

検査

  • レントゲン
  • MRI
  • 超音波

治療

  • 保存療法の場合
    ・リハビリテーション(物理療法、理学療法)
    ・ヒアルロン酸注射
    ・ステロイド注射(強い痛みがあるとき)
  • 保存療法で改善がない場合は手術(主にインピンジメント症候群で肩峰下切除術)

肩関節唇損傷

肩関節唇損傷とは

関節内の軟骨がはがれる病気です。

野球での投球、バレーボールでのスパイク、テニスでのサーブやスマッシュといった、手を頭上へ上げるオーバーヘッド動作を繰り返すことで発症することが多いです。

症状

  • 手を挙げた時の痛み
  • 引っかかり感
  • 夜間痛や動作時痛
  • 肩の不安定感、肩が抜ける感じ
  • 可動域制限
  • 筋力低下

検査

  • レントゲン
  • MRI

治療

  • レントゲン
  • MRI

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