野球肘(上腕骨内側上顆骨端線離開、離断性骨軟骨炎、肘頭骨端線閉鎖不全)
野球肘とは
成長期にボールの投げすぎによる起きる肘の障害になります。
主に、投球時や投球後に肘が痛くなり、肘を伸ばしたり曲げたりがしにくくなったり、急に動かせなくなることもあります。
原因は、繰り返しボールを投げることによる肘への負荷がかかってしまうことにあります。
原因は他にもあり、筋力や柔軟性が悪かったり、投球フォームが悪いなどもあります。
肘内側型、肘外側型、肘後方型に分類されます。
症状
●肘内側型(上腕骨内側上顆骨端線離開)
内側の靭帯や腱、成長軟骨が引っ張られることによる障害が起こります。
●肘外側型(離断性骨軟骨炎)
外側の骨同士がぶつかって損傷を起こしている骨や軟骨が剥がれたりします。
●肘後方型(肘頭骨端線閉鎖不全)
骨や軟骨が痛むことがあり、後ろ側の障害については、プレー中に人と接触することによるものもあります。
検査
- レントゲン検査
- MRI検査
治療
治療は、投球の中止がもっとも重要です。
痛みを我慢して、投げ続けることで靭帯や軟骨の損傷が著しくなり、場合によっては手術を必要とすることもあります。
野球肘の場合、だいたい保存療法で改善していきます。
症状に応じて、数週間から2ヶ月くらいの投球を禁止し、リハビリを段階を経て行っています。
スポーツ復帰は、主治医と相談しながら決めることになります。
- 装具での固定
- リハビリテーション
- 靭帯や軟骨の損傷が激しい場合は手術